近年の住宅では、「サイディング」と呼ばれる外壁を用い、建てられることが多くなっています。

サイディングとは、外壁材の一種で、セメントと繊維が主な原料です。

形状は板状(ボード状)となっており、石膏ボードと同じく張り付けていきます。

ボードとボードのつなぎ間には、防水性能・機密性能に優れた材料(シーリング材)を施します。

 

サイディングは軽量であり、施工は貼り付け作業となるため工期が短く済み、費用も安く済みます。

耐火性能、耐久性能に優れます。ヒビが入りにくい優秀な面も併せ持ちます。

 

また、デザイン性も優れ、幾何学的なデザインはもちろん、色彩色豊かに、多種多様な柄で建物を彩ることが出来ます。

 

中でも窒素系サイディングは、KMEW社(https://www.kmew.co.jp/shouhin/siding/)やニチハ社(https://www.nichiha.co.jp/wall/index.html)などで外装シェア70%強を占めており、防汚性、防水性に優れバランスが取れたサイディングです。

雨水で汚れが落ちるものや太陽光により汚れを浮かすものなど、外壁を長くきれいな状態を保つ技術が多く施されたものとなっています。

 

 

そんなサイディングにも欠点があります。それは、経年とともに見た目の劣化が目立ってくることです。

 

サイディングボードの耐久は良くても10年です。

サイディングの主原料は「繊維」と「セメント」のため、吸水性があるため、表面を塗膜によって補っています。

そのため、塗膜補修を怠ると雨水の流入などが発生する危険性があります。

 

とある大手ビルダーは補修点検周期を10年でお願いし、下記を点検項目としています。

①シーリングの劣化:つなぎ目がはがれていたりしていないか

➁チョーキング:触ると手に白い粉がつく状態(塗膜が弱まり、防水効果が損なわれているサイン

③ひび割れやはがれ

 

いずれの場合も補修待ったなしとなります。

 

 

住宅の外装材として主流となったサイディングですが、モルタルなど他の素材と比べて工事費用が安く済み、工期も短いこと、耐久性に優れていることが特徴です。