景福宮
建設時期:1395年
建築設計:チョン・ドジョン
・朝鮮王朝初代国王 イ・ソンゲ により設置された宮殿。
・朝鮮王朝功臣 チョン・ドジョン により命名された。
・景福とは「大きな福を享受し繁栄する」という意味。
・1592年の文禄の役(秀吉の朝鮮出兵)による騒乱で焼失。1990年より復元作業中。
独特な配色 「丹青(タンチョン)」
・陰陽五行思想に基づく色。
・「五方色」と呼ばれる配色を調和させ、神聖なエネルギーを得ようとした。
青 | 万物が生成され、福を祈る。 |
赤 | 創造・愛情・積極性を意味し、悪霊を退ける。 |
白 | 潔白と真実・純潔や命を意味する。 |
黒(緑) | 人間の知恵を司る。 |
黄 | 宇宙の中心。もっとも高貴である。 |
王殿へと続く門にも丹青が施されている。
屋根は反り返り、二重の門扉がある。
勤政殿
景福宮中央にある殿閣。
外国からの使節を迎えたり、国家の儀式に用いられた。
王の即位式などに使われた広場。
王に近い場所から位ごとに並んでいた。
雑像
像の多さにより建物の重要性などを示していたとされる。
また、まじないの一面も併せ持つようである。
玉座。
赤を基調に緑、金を用いて重厚感のあるものとなっている。
天井へ目をやると
花模様の装飾の中に金色の龍が鎮座している。
ここへ薪などをくべ、煙で部屋の中を温めた。
オンドル設備
煙は部屋下を通り中を温め、煙突へと繋がり吐き出される構造。
くべ口から煙突へは緩やかに傾斜がつけられている。
一般家庭では、台所のかまどから出た煙を家の下に通すことにより煙を有効活用していた。