日本で生活するベトナム人の私は普段からいろいろなびっくりすることが多いです。
自分の国では当たり前と思っていた事が、違う国に行くと、そうではない事がたくさんあります。日本では7月、8月はお中元の時期ですね。今回はベトナムと日本のお中元の違う点について紹介します。
〇お中元の時期
日本:地方によってお中元の時期が異なりますが、だいたい7月から8月中旬までだそうです。例外的に沖縄県は旧暦の7月15日前後お中元があるそうです。
ベトナム:日本の沖縄と同じで西暦ではなく旧暦で行い、7月前後で、15日が一番大切です。その日に多くの人がお寺参りに行き、親の事を祈ります。これは中国由来の文化なのです。本来、ベトナムの中元は7月15日だけでしたが、時代が変わり、皆が仕事で忙しく、週末や自分の休日にお中元の行事を行うことになりました。
〇お中元の意味
日本:お世話になった方へ日頃の感謝を伝えるために挨拶として贈り物をします。
ベトナム:親、先祖へ感謝を伝えるためです。そしてお中元の時期に地獄から現世に来ると言われる空腹の鬼に食べ物をあげます。なぜ空腹の鬼に食べ物をあげるかというとお中元に善行をたくさんすると福がくるという伝説があるからだそうです。
〇お中元でやること
日本:お世話になった方に贈り物を贈ります。お中元は夏の風物詩となっており、飲み物やその季節の食べ物等が贈られます。ベトナムと全く違っていて、初めてこれを知った私は本当に驚きました。日本のお中元も中国からきたのではないかと思いますが、いつのまにか意味が変わってしまっていますね。いつかベトナムも日本のお中元みたいに変わるかもしれませんね。
ベトナム:お寺に行ったり、家族の皆集まって食事をしたりします。お墓参りに行きます。そして空腹の鬼に食事を準備してあげます。礼拝をしたあと、皆で食事をします。そのとき、お金をあげる家庭もあるので、子供たちがその場で待ち、お金や料理をもらいます。
ベトナムと日本のお中元は違う点がほとんですが、どちらも周りの人そしてお世話になった人のために行うという点では同じなのでしょう。
写真は空腹の鬼のために準備した食事です。
以上日本とベトナムのお中元の違いについて紹介しました。