私たちが住まう住居で使われている建築資材は多岐にわたります。
快適な住空間を構築するためには、それぞれの役割に応じた資材があります。
壁紙の向こうにはどのような資材が使われているのか。
床の下は?天井の上は??
そんな疑問点にお応えすべく、「資材を知ろう!」をシリーズでお届けします。
2回目の今回は、「断熱材」についてです。
断熱材とは、「熱を伝えないようにする」材料です。
冬は寒さを防ぎ「室内を温かく保ち」、夏は暑さを防ぎ、「室内を涼しく保ち」ます。
一言に「断熱材」と言っても種類があります。
ポピュラーなものとして、大きく2種類あります。
①繊維系断熱材
➁発泡プラスチック系断熱材
それぞれの特性を活かして、用いられています。
繊維系断熱材は、ガラスを繊維状にし、繊維の隙間に空気を入れ込んだ断熱材です。
繊維系断熱材の中で多くの建物に用いられているのが「グラスウール」と呼ばれる種類です。
多くは建物の壁や天井・屋根に用いられています。
断熱性能だけでなく、吸音効果も期待できるため、病室・ホテル・スタジオ室など、音漏れが懸念されたり静かな環境が求められる場所で多く用いられています。
湿気に強いシートに繊維状になったガラスを包みこみ、棒状になった状態で現場に運び込まれます。
施工がしやすいのが特徴で、あらかじめ包装されているタイプは、出して留めていくことで工期も短期間で済み、費用面でも優等生と言えるでしょう。
発泡プラスチック系断熱材は、市場で見られる「魚を入れておく発泡スチロールクーラー」と構造がよく似た断熱材です。
中でも、「ポリスチレンフォーム」や「カネライトフォーム」と呼ばれる種類は、湿気に強く、丈夫なため、1階部分の床に用いられます。
カットが容易であることから施工が簡単にでき、工場であらかじめ寸法に合わせて切られた状態で現場に運び込まれ、床の根太や大引きの間に施されます。
AHRでは、集合住宅向けはもちろん、一戸建て向けの断熱材も取り揃えています。